好感触のマンション経営

「S」1店舗には約2人が働いている。
コアな従業員を除きアルバイト学生などはほぼ1年で入れ替わるという。 採用の度にいちいちマニュアルを読んで仕事をしてもらうのは事実上不可能である。
そのため、POSレジ業務も含め1日あれば1人前の業務が出来るようなシステムが築かれている。 マニュアルを読むことなしにガイダンスに従い、タッチパネル方式で業務手順がわかる工夫がなされている。
素人が使えるシステム。 それがSの情報システム設計の思想に色濃く表れている。
S本部と1万1千超の店舗をつなぐ強力な情報ネットワークは、光ファイバー通信網によって支えられている。 2004年11月から従来の衛星回線に代わって新たに光ファイバー網を構築し、ISDN(総合デジタル通信網)との一体運用に乗り出した。
光ファイバー敷設が完了し、2006年5月に各店舗にストア・コンピューターが導入されて第6次総合情報システムが稼働する。 現在のGOT(グラフィック・オーダー・ターミナル)。
売り場で発注作業を行うための発注端末本部と店舗との情報のやりとりを今まで以上にスムーズに行うのが目的だ。 発注データはこれまで1分間に1千件程度しか着信出来なかったものが、3倍の3千件に、データ検索などの問い合わせは5.6倍の5千着信を可能にした。

本部から全店舗に送られる新製品情報や商品回収などの緊急連絡は、これまでの3倍の速度のわずか十分で配信される。 衛星回線の場合、気象条件などによって一部の地区の店舗に届かないケースが発生していたが、光ファイバーなら一度で全店舗に確実に情報を伝えることが出来る。
Sでは1日の発注データが5030万件、来店客数が千百万人、POSデータは3千300万件にもなる。 POSデータは400日分蓄積され、その量は5.ニテラバイト(Tアラバイトは一兆バイト)という天文学的な数字になる。
もっともデータは蓄積するだけでなく、直ちに営業戦略として活用しなければ何の意味もないはずである。 そこで第6次総合情報システムでは、データの集信タイミングを大幅に短縮。
肝心のPOSによる販売データは第5次総合情報システムまでは1日に3回、集めていたものを、第6次では30分間隔で集めるようにした。 Sで取り扱っている商品やサービスの中には、テレビ番組などによって急激に売り上げが跳ね上がるものがある。
個店ではそうした販売動向の急変や兆しを見落とすことが多いという。 短時間でデータを収集し、数百店舗単位のゾーンや数十店のディストリクトなどの単位で集計すると、特定の商品の急激な売り上げ変化が発見されることがある。

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